●ユダヤ教「創世記(神による世界の創造)」の“元ネタ”
・マルドゥク、最高神になる(バビロニア神話)
神話的説明:『エヌマ・エリシュ(高きにありて)』より。
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ティアマト :【⑥ 原初の海 】(混沌)・神々の母。若い神々の騒乱に怒り、若い神々を滅ぼそうとする。
マルドゥク :若い神々の中で最強の神。ティアマト討伐を請け負う見返りに、神々の服従を求める。
ティアマトを殺し、その遺体を使って世界を創る(ティアマトの尾が天の川)。
⇨マルドゥクは父神「エア」の名を継ぎ、主神エンリルの座につき「神々のエンリル(主神)」となる。
歴史的説明:
マルドゥク:中位階の魔力の神、都市バビロンの守護神。
古バビロニア:メソポタミアを征服しバビロンが王都⇔バビロン神話中でマルドゥクの地位が上昇
ハンムラビ王(前 1800 年)の頃、エンリルに取って代わり主神
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⇨多神教という枠組みは残るが、マルドゥクが神々の職能を兼ねると信じられた【⑦ 「単一神教」 】。
なお『エヌマ・エリシュ(高きにありて)』のアッシリア版では、マルドゥク→アッシュル(アッシリア神)
・唯一の神、言葉で世界を創る(ヘブライ神話)
神話的説明:「創世記」『(ヘブライ語)聖書』より。
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「海」のアッカド語
テホーム :深淵。神が創った地の中にある原初の海のこと。【⑧ ティアムトゥ 】のセム語。
エロヒーム:ユダヤ教における唯一の神。始まりも終わりもない永遠の存在であり、他に神はいない。
テホームの上で、自分の言葉によって世界を創る。六日かけて創造を終え、七日目に休んだ。
⇨エロヒームの他に神はいないので、他の神と戦うこともなく、無から(材料なしに)世界を創造した。
歴史的説明:
エロヒーム(ヤハウェ):ヘブライ人の民族神。
イスラエル:ヘブライ人がカナンを征服すると、ヘブライ人の中でエロヒーム(ヤハウェ)への信仰が絶対化
ヨシュア王(前 640-609 年)の頃、他の神々への信仰を禁じる宗教政策、民族にとっての【⑨ 唯一の神 】
⇨当時信仰を集めていた他の神々(バアル、アシェラ)の像を破壊し、民に【⑨】のみを信仰させた。
・神話からみた多神教と一神教
『高きにありて』版 :原初の 海
ティアムトゥ
が神々を襲う ⇔ 最高神
マ ル ド ゥ ク
は倒した 海
ティアムトゥ
から世界を創り出す
ユダヤ教版創世神話 :唯一神
エ ロ ヒ ー ム
が深淵
テホーム
(原初の海)を創る = 深淵
テホーム
上で唯一神
エ ロ ヒ ー ム
が言葉によって世界を創り出す
シュメール:ティグリス・ユーフラテスの河口付近で発展。
メソポタミアで最古(紀元前 3000 年)の文明。
シュメール神話の影響
→アムル人・バビロニア
アッシリア人・アッシリア ex.シュメールの洪水神話
ヘブライ人・イスラエル
☞シュメール神話を受け継ぎつつ、自集団の神を神々の中の
「至高」へと押し上げようとする点は共通している。
ヘブライ人は、「至高」を超えて【⑤ 「唯一」 】へ。